カスタマー平均評価: 4.5
やさしい物語です アンがほとんど登場しないため、謙遜していたのですが、今回読んでみて 本編に負けないくらい素晴らしい作品だと思いました。 どれもみな心温まる作品ばかりです。私は特に『ロイド老淑女』がお気 に入り。まるで童話のような世界です。人を許す心、愛する心そんな大切なが、この本いっぱいに詰め込まれて いるそんな感じです。 いつでもそばに置いておきたいまさに『アンの友達』です。
この本がいちばん好きです。 私は赤毛のアンブックス全10巻の中で「アンの友達」がいちばん好きです。 この本は「アンをめぐる人々」とならんで実はアンが(ほとんど)登場しない、アヴォンリーの他の人々を 主人公にした短編です。でも、モンゴメリは短編にも、というか短編にこそ本当の才能があるのかもしれない、 と思うほど素晴らしい作品ばかりです。 私が好きなのは60ページに渡って書かれた「ロイド老淑女」です。数十年前の過ちの悲しみの中で 生きる老女が愛した男性の娘のために生活をかけて陰の支えとなっていきます。こんなに温かい話は ありません。何度読んでも泣いてしまいます。ロイド淑女はジム船長と同じくらい大好きです。 他の話も素晴らしいものばかりで本当に温かいです。本当に宝物のように大切な話ばかりです。 モンゴメリの短編の素晴らしさの1つに、文章の締めのうまさがあると思います。 『赤毛のアン』のラストでは「神は天にあり、世はすべてよし」の一言がマシュウへの思いと共鳴して温かく広がりました。 『アンの愛情』のレベッカ=デューの相変わらずで、面白くて堅くていい人で、という描写も印象的でした。 『アンの娘リラ』での、リラの最後の一言も4年分の成長とリンクして広がりがありました。 短編集でも、その締めのうまさが存分に味わえます。例えばルドヴィックの面白い話も、シャーマン氏の最後の 一言で余計に深く面白くなります。本当に素晴らしい構成力を持っていると思います。 本編には登場しない「ヨセフを知る人々」たちの人生も本当に素晴らしいと思います!
成功と幸福と。 「アンの友達」という題はちょっと違うかも。 原題は「Chronicles of Avonlea 」。 作者自身は「アンシリーズのひとつとして売っちゃおう」という下心はなかったのかもしれませんね。 私が一番好きなのは、次の短編。 「めいめい自分の言葉で」 バイオリンの才能を持ちながら、父を嫌う祖父からバイオリンを弾くことを禁じられた少年。 バイオリンをひくために生まれてきた少年にとって、バイオリンのない人生がなんだろう。 親は、子供の幸福よりも子供の成功を望み勝ちだし、子供の成功のために自分の経験や価値観を押し付け勝ちだ。 この少年のように、自分の業を受け入れてくれる保護者をもつ人は幸福だ、と思う。
バリエーション豊かなアボンリーの短編集! この『アンの友達』は、『アン』の舞台であるアボンリーの人々が主人公となった短編集となっています。残念ながら我らがアンはちょこっとしか登場しないのですが、その代わりにアボンリーの人々が織り成す物語がどれも面白くて、すっかり夢中にさせてくれます。 なかなか恋人に求婚できないルドヴィック、神経質なほどきれい好きなオリビア叔母さんと大ざっぱな婚約者など、一癖も二癖もあるアボンリーの人々。思いっきりユーモアとウィットに富んだエピソードから、切なくて涙してしまうエピソードまで、バリエーション豊かな短編が揃っています。 私のおすすめは、牧師の祖父とバイオリンの天賦の才能を持つ孫フェリックスの葛藤を描いた『めいめい自分の言葉で』、婚約者同士でありながら喧嘩が原因で15年間も口をきいていないルシンダとロムニー、2人は再び言葉を交わす時が来るのか!?『ルシンダついに語る』、男嫌いで猫好きな女性、女嫌いで犬好きな男性が一緒に同居したらどうなるのか?『隔離された家』です。
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