この本は、現代のかなに直してあるため、
物語そのものを素直に楽しむことができて、良かったです。 そして、全く古さのないお話なんだな、としみじみしました。 夏の涼しい夜、星空をながめながら、草のにおいのなかで眠った、子どもの見た夜のもう一つの世界。
いつまでも、いっしょに旅することが出来ると思った友達との、唐突な別れの画面に涙して読みました。
また、私が想像していた景色に、挿絵がそっくりなのでうれしかったです。 素敵な挿絵を描かれている田原田鶴子さんは、宮澤賢治と同じ岩手の出身の方だそうです。 描かれている景色が岩手に似ているためなのでしょう。
針葉樹の多い林や、川の流れているくぼ地の街、そのむこうに連なる山々
なんだか見たことのある景色のような気のする挿絵です。 抽象画とちがい、輪郭のはっきりした油絵ですので、小学生が見るのに向いていると思います。 お話に、用語解説もついていて親切です。 息子は2日かけて読み終わり
「夜空を汽車に乗っていろんなとこにいくのがおもしろかった。」と言っていました。 速読?現代語になおされていて、一部読点が加えられているため、すぐ読めます。100ページ弱の本編の中に20くらい絵があり、情景がよくわかります。私はりんごの皮が蒸発する絵が一番好きです。本の最後に用語解説も載っているので、わかんなくなった時にはいいです。読み終わったら、宮沢賢治さんのリスペクト度が(また)UPします。そんな本です。